今回は海外営業に向いている人、向いていない人を解説していきます。
【海外営業に向いている人】
根気強い、忍耐力がある
海外企業とのやり取りは非常に根気と忍耐を要します。
お互いに第二言語を使用していたり、どちらか一方が第二言語を使用しているなど、相手と自分の間に理解の相違が生まれやすい環境ですので、都度、方向性や理解度をお互いに確認しながら進める必要があります。そのため、国内でのやり取りと比べて時間がかかります。
また各国によっても違ってきますが、以前話した内容と全く違う提案や依頼をされる場面も多々あります。商習慣の違いとなりますが、口約束は存在しませんし、メールでのやり取りもあくまでメール、契約書ではないといったスタンスです。
この辺りは十分注意する必要があるとともに、急な変更に対する交渉や国内のお客様やサプライヤー様への説明にも時間がかかる場合もあります。この様な観点から根気強さと忍耐力が非常に大切な職種と言えます。
積極的、かつ主体的に提案できる
海外営業の主な仕事は新規市場の開拓です。既存のビジネスを維持し利益を増やす仕事もありますが、新たな市場の開拓を会社から求められるポジションです。
一度ではなく何度も継続して提案と説明をし続けるエネルギーが必要です。
コミュニケーション能力が高い
海外企業はより直接的に明確な意見や要望を好む傾向にありますし、日系企業よりも良くも悪くもビジネスライクです。第二言語を使用して相手の意図をしっかり理解しレスポンスするためのコミュニケーション能力が必然になります。
もちろん、語学が堪能であればあるほど良い事に変わりはありませんが、よく企業側から海外留学経験や駐在経験が問われるのは、語学力はもちろんですが第二言語を使用して失敗を恐れずコミュニケーションが取れるかの人材なのかが気になるからですね。
向上心と学習意欲がある
特に海外営業の場合は言語や文化の違いによる失敗の連続です。
上手に通訳ができずにお客様に迷惑をかける。
さほど重要ではないと曖昧にしていた事柄から大きなミスに繋がる。
商習慣の違いを上手く理解できず取引先に迷惑をかける。
特に新人時代は多くの失敗を経験しますし、自信も失うことも少なくありません。
それでも、専門用語や業界知識を英語で勉強し続ける。
分からない・不明確な点は積極的に確認する。
相手の商習慣を理解し想定される理解相違を未然に防ぐ。
こういった失敗経験を成長に変える意欲がある人に海外営業は向いています。
異文化への興味関心が高い
海外営業の醍醐味はとにかく日本ではできない経験ができることです。
海外市場でビジネスをして、時には海外出張で仕事上の人間関係を深める。
そんな体験をできるのも海外営業ならではです。
海外への苦手意識がなく、むしろ諸外国を相手にビジネスをしてみたい。
そんな方にはやはり国内より海外営業がおすすめですね。
【海外営業に向いていない人】
プレッシャーが嫌い
やはり海外営業も営業担当として数字を上げなくてはならない職業であることに変わりはなく、プレッシャーを感じることも多いのが実情です。
特に海外企業と日本企業の架け橋となる役割を担う海外営業では通訳など実力を試される場面やお客様からクレーム対応など、海外企業を相手にする難しさを実感しながら大きなプレッシャーを感じますね。
それでも、逃げずに粘り強く業務に向き合う必要があります。
交渉が嫌い
海外営業は日々交渉の連続です。いかにYESを多く引き出せるのかの戦いです。
平和にすべてが解決すればベストですがビジネスは少し複雑になることが多く、あまりにもお人好しが過ぎると海外企業から足元を見られ始めますので注意が必要です。少々強引でも強く出るところははっきり意見を述べることのできる強さも必要な職業です。
計画性がない
海外営業では取引一つ締結するには、時差や貿易による扱う金額の大きさなどの関係上、日本国内で完結する取引と比べて時間がかかる場合が多いです。
また万が一計画通りに進まなかった場合の代替案を考えることも時に求められますので長期の視点を持って計画を立て、実行しなければなりません。
【海外営業に活かせる経験】
留学・海外生活経験
海外企業は当然海外との接点を持つ経験が非常に役立ちますので留学・海外生活経験がある方は向いているのではないでしょうか。また、失敗を恐れずコミュニケーションを繰り返しできる力が必要です。
特にすでに語学力があり、異文化への理解がある人材であれば、企業側もあなたの経歴に興味を持つ可能性が高いですね。
粘り強く目標を達成した経験
繰り返しになりますが海外営業は華やかに見えて裏では泥臭い仕事の連続です。
特に異文化の中で目標を達成した経験があるとより望ましいでしょう。
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